東根市議会議員 白井たけみち
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原稿より最終部分を抜粋(全文はPDFをご覧ください)
録画はコチラ ↓ 53分から
http://www.higashine-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=545
本日、賛成討論、反対討論をしているわけですが、両者とも核軍縮、核廃絶を目指している点は、全く変わらないのです。一体何が違うかというと、そこに至るまでのアプローチです。
ひとつは、包括的方式(comprehensive approach)、もう一つは、ブロック積み上げ方式(building blocks approach)です。包括的方式は、はじめに核兵器の開発・保有・使用の威嚇及び使用の禁止を法的義務として包括的に定め、核兵器廃絶のための国際規範を形成 することによって、核兵器のない世界の達成を求めるものです。ブロック積み上げ方式は核兵器国や「核の傘」国を中心に提唱されたものであり、既存の核軍縮・核不拡散にかかる多国間合意や国際条約に基づき、現実の国際安全保障環境を睨みつつ、段階的に核兵器の不拡散や削減を積み上げていき、最終的に核兵器のない世界を目指すものです。
日本政府は、当然ブロック積み上げ方式です。そして、唯一の戦争被爆国という立場から、核兵器禁止条約が目指す核兵器廃絶という目標を共有しています。これは、1994年以降、毎年核兵器廃絶決議案を国連総会に提出し、多くの国の賛同を得るに至っていることからも明らかです。
安倍総理大臣は、2018年1月の参議院本会議の代表質問に答えて、「唯一の戦争被爆国として米国を含む核兵器国と非核兵器国の双方に働きかけ、橋渡し役として主導的役割果たすことで、現実的な観点から核なき世界を実現する努力を重ねる」と述べています。
そして、そのような地道な取り組みを通じて、核兵器のない世界を実現するために、「核軍縮の実質的な進展のための賢人会議」を2018年に立ち上げるなど、核兵器廃絶に向け、具体的な方策を講じ、その努力を継続しているのです。
我々市民がなすべきことは何でしょうか。
国際社会や日本の国民を危険にさらす、核兵器禁止条約の締結を求めることなのでしょうか?
私はそうは思いません。
日本政府の核廃絶に向けた努力、そしてこれを長年に渡って継続している点を評価し、そして支持していくことこそ我々がなすべきことではないでしょうか。
核兵器禁止条約 政府締結に反対.pdf (0.22MB)